広島県内農業ニュース
加工用トマトを収量、上々/農作物6次産業化事業
2015.10.13
県内農業
今年度から安芸高田市とJA広島北部は加工用トマトの試験栽培をしている。米価下落を受け、米に変わる特色ある作物を生産することで農家の所得向上をめざす「農作物6次産業化事業」に取り組む。
JA八千代育苗センターと同市美土里町の農家、境江芳暢さん(61)の畑2か所で今年6月、加工用の苗を定植した。加工用トマトは、露地で支柱を立てずに栽培するなど生食用トマトと比べて省力・低コスト生産できる。9月中旬、境江さんの畑8㌃で収穫期を迎えた。同市出身者などでつくる「市ふるさと応援の会」の会員19人も参加して、加工用トマトを収穫。収量は1㌧を超えた。境江さんは「今年は雨天が多く病気も発生したため収量は見込めないと思ったが、収量は上々。来作はもっと収量を増やしていきたい」と話した。収穫体験した会員の一人は「生食用トマトと違って果肉が多く感じる。想像していたより豊作で驚いた」と話した。市地域振興課の猪掛公詩課長は「収量は十分期待できる。今後は加工できる施設も増やしていく」と意気込む。
(広島北部)
トメ