広島県内農業ニュース
収穫終了後の栽培管理で来春の春芽収量アップをめざす/JA広島北部アスパラガスグループ
2015.09.25
県内農業
JA広島北部管内ではアスパラガスの収穫が9月下旬から10月上旬まで続く。アスパラガスは、前年の秋に貯蔵根に蓄えられた養分が翌年の春芽の栄養源になり、前年の貯蔵養分が翌年の収量を左右するため、収穫終了後の管理が重要だ。
JA広島北部アスパラガスグループは9月中旬に現地研修会を開き、生産者は今後の管理の確認をした。①春芽の収量を上げるため、9月下旬から10月中旬までに追肥をする②養分転流と親株の生育のため畑を乾燥させず、11月下旬までかん水する③養分転流を素早く効率的にするため葉面散布剤を施用する。害虫を発見した際は早め早めに防除する。
JA営農部の西村英之営農指導員は「収穫が終わっても追肥とかん水を続け、最後まで管理をしっかり行い、春芽で収量と所得アップをめざそう」と呼び掛けた。安芸高田市美土里町でアスパラガスを約15年栽培する大川訓三さん(83)は「今年は春先の低温や8月中旬以降の雨天により収量が上がらなかった。収穫後の管理をしっかりし、春芽の収量を上げたい」と意欲をみせた。
(広島北部)
トメ