広島県内農業ニュース
詐欺被害防止に全力
2015.08.26
県内農業
JA呉波多見ふれあい店は17日、同店で高齢者の財産を狙った特殊詐欺事件を防止しようと、防犯セミナーを開いた。JAと地域住民とのふれあい企画の一環で、地域住民やJA関係者約40人が参加した。。
セミナーでは、音戸警察署生活安全刑事課の藤本幸也課長が「一人で判断せず、必ず誰かに相談をすること。普段から電話の留守番機能を設定し、知り合いかどうかを確認してから応対してほしい」と呼び掛けた。JA職員や警察署員がコミカルな演技で特殊詐欺の巧妙な手口を分かりやすく紹介した。藤原俊尚支店長は「JAは組合員、地域住民の大切な財産を預かり守っていく使命を担っている。今後も警察と協力して特殊詐欺を防いでいきたい」と意気込みを語った。
県内の特殊詐欺の被害は、6月末時点で、未遂を含め9億6267万円。(呉)
JA三次作木支店は、還付金詐欺の被害を未然に防いだとして、三次警察署から感謝状が贈られた。8月上旬、同支店のATMで順番待ちをしていた利用者から「携帯電話をかけながらATMの操作をしている」と報告があり、国重弘支店長が中にいた70代の女性に事情を聞いた。女性から、市役所職員を名乗る男から医療費の還付があると電話があったことなどを聞き、不審に思い、振り込みをやめるよう説得。詐欺の可能性が高いと判断し同署に通報した。
国重支店長は「詐欺に対しては常に職員が意識している。組合員の大切な財産を守ることができ大変よかった」と話した。JAでは、利用者への声掛けや振り込め詐欺や特殊詐欺の防止訓練を開き、詐欺被害防止に取り組んでいる。
(三次)