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JA広島中央となりの農家西条店 営業時間を延長してリニューアルオープン
JA広島中央産直市「となりの農家西条店」は、19日から閉店時間を午後7時まで延長し、店舗のレイアウトを一部変更してリニューアルオープンする。2時間延長することで、集客率向上と生産基盤の強化につなげ、消費者が利用しやすい店舗づくりと農産物の充実をすすめる。野菜の売り場面積を1.2倍に拡張し、店内の中央部にあったレジと出口を店舗の端に移すことで、消費者がゆっくりと店内を一周見て回れるようにする。
「となりの農家西条店」は2012年、周辺に住宅地が多い現在の場所に移転し、来店客数や売り上げを順調に伸ばしてきた。JAは、直売所を中心に直販事業を更に強化しようと15年度、営農販売部に直販課を新設。消費者目線でのサービスと店舗づくりを目指すことで、売上高を伸ばし、農家所得の向上につなげる。
消費者にとって商品を選びやすいようにと、今年に入り徐々に出荷者に呼び掛け、農産物の並べ方を生産者ごとから品目ごとに変更した他、低い位置にあった商品棚を無くし、手に取りやすい位置に変更した。消費者が手軽に買い物を楽しめる店舗づくりに取り組んだ結果、4~7月の来客数は前年対比の1割増、販売高も1割増となった。午後4時以降には会社帰りなどに立ち寄る来店客も増え、「5時以降も営業してほしい」との要望が多くなり、今回の時間延長に踏み切った。今後は、「朝どりコーナー」を夕方限定で設置し、夕方からの販売に力を入れていく考えだ。
農産物直売所友の会の大久保高由会長は「時間延長が売り上げにつながれば、農家の生産意欲が高まる。消費者のニーズに応えられるよう、良質な野菜をたくさん出荷したい」と話す。JA直販課の溝西優課長は「消費者ニーズにあった品揃えと店舗づくりに励むことで、消費者と生産者から選ばれる産直市を目指したい」と意欲を見せる。
(広島中央)
トメ