広島県内農業ニュース

ハブソウの一番茶、収穫最盛期

2015.08.13
県内農業

 広島北部・ハブソウ収穫1安芸高田市内でハブソウの一番茶の収穫ピークを迎えている。ハブソウは、約35年前から同市向原町で栽培され、2010年から市特産「三矢えびす茶」として市内全域で栽培を始めた。JA広島北部は、向原お茶加工場でハブソウ収穫研修会を開き、収穫から出荷までの流れを確認した。生産者約40人が参加した。

 JA営農指導員は、ハブソウを加工する際に使う揉念機(じゅうねんき)の使い方や、茎葉をしっかり乾燥させ、良品出荷するよう指導した。同町の曽利義信さん(76)と妻の節子さん(73)は、田んぼを転作し、10㌃の畑で8年前からハブソウの出荷を始めた。7月下旬から8月上旬に一番茶を収穫し、9月上旬に二番茶を収穫する予定だ。刈り取りから天日で干して、出荷するまで2日かける。仕上げの作業で最も重要なのが乾燥具合だ。

 義信さんは「今年は、曇天の影響で成長が遅く、例年より草丈が低く120㌢程度だが、葉の付き具合は良い」と話す。節子さんは「手作業のため手間はかかるが、ハブソウは揉むほどおいしいお茶になる。飲んだ人の喜ぶ顔を見ると嬉しい」と作業に励む。これからも安定出荷を目指し、夫婦でハブソウ栽培に取り組む。

(広島北部)

トメ