広島県内農業ニュース
キャベツ、カット野菜用の販路を広げる/農事組合法人きつぎ
2015.07.21
県内農業
キャベツ栽培を始めてから7年目を迎える北広島町木次の農事組合法人きつぎは、今年から販路拡大に力を入れ、パッケージサラダの製造・販売をする(株)サラダクラブ三原工場への出荷を始めた。栽培面積は5.3㌶(春作2.8㌶、秋作2.5㌶)で生食用とカット業者向けの出荷量は150㌧を計画している。
今年の春作キャベツは、6月中旬からメンバー約10人が収穫・調整作業に当たり、収穫は8月初旬まで続く。カット野菜業者向けは箱詰め作業が不要のため、鉄コンテナで出荷する。段ボール出荷と比べ約半分の労力ですむ。7月中旬には、同工場へ鉄コンテナで6㌧出荷した。
野菜担当の佐久間正さん(64)は「今年のキャベツは重量があり、玉締りも良く、出来はいい。キャベツの成長が予定よりも早いため、採り遅れがないように注意したい」と意気込む。
JA広島北部と同法人は、JA全農ひろしまが県と連携して進める県内産キャベツの生産拡大と大規模営農モデルを一緒に取り組んでいる。管内の担い手法人とJAが一体となり、全農ひろしまと連携し、持続可能で最適な営農モデルの構築を目指す。
営農モデルは、販売戦略に基づき、低コスト・省力技術を積極的に取り入れることで、所得の最大化につなげる。
(広島北部)
トメ