広島県内農業ニュース

ダイコン出荷始まる

2015.06.30
県内農業

庄原・ダイコン出荷①   庄原市高野町では、6月初旬から特産のダイコン出荷が始まっている。同町は県を代表するダイコン産地。標高の高い土地の下、肥沃な黒ボク土で栽培されるダイコンは、肉質のきめが細かくみずみずしいため生でもおいしく味わうことができる。早朝に収穫をするため、新鮮さを保った状態で市場に届けられるのが、産地としての強み。「夢産地高野だいこん」の名前で商標登録され、PR活動など販売促進にも力を入れる。併せて、JA庄原では園芸重点品目の一つに掲げ、面積拡大支援事業など生産振興に取り組んでいる。出荷は11月下旬まで続き、約1350㌧の出荷を見込む。
 生産者の一人、天根公昭さん(51)は、夜明け前から手作業で収穫する。一日に約800本を収穫するが、最盛期には1000本近くになることもある。収穫後、洗ったダイコンを母ミキ子さん(75)と協力しながら、手際良く規格ごとに箱詰めし出荷準備する。公昭さんは「雨が少なく生育を心配したが出来は良く、太くボリュームのあるダイコンが収穫できている」と話した。
(庄原)