広島県内農業ニュース
JA佐伯中央女性部 念願の加工品を発売
2015.06.09
県内農業
JA佐伯中央女性部は、地元農産物を使用した加工品「ゆずこしょう」の販売を5月中旬から始めた。女性部が本格的に加工事業に乗り出したのは初めて。
JAとしても初の加工品となる「ゆずこしょう」は、もともと管内の地域の女性が運営する加工クラブが手掛けていたが、後継者不足により製造が困難となり、依頼を受けた女性部が引き継いだ。
女性部は「地産地消」、「食の安全・安心」に徹し、主原料となるユズは地元生産者から仕入れ、トウガラシは部員自らが栽培するなど、一つひとつの工程を学びながら、1年かけて完成させた。JAがトウガラシの栽培指導をする他、新たな保冷庫の設置や建物の一部を加工施設に改装し、女性部に開放するなど、加工品作りを支援している。
「ゆずこしょう」は、55㌘入りで500円(税込)。リニューアルした「JA産直ふれあい市場」で販売し、そうめんやうどん、おでんや鍋物などの薬味としてだけでなく、お菓子作りなどにも幅広く使え、今後は、料理教室などで活用し販売促進を図る。
木村和子女性部長は「これで終わりではなく、ここからが始まり。気持ちを新たにし、加工品作りに取り組みたい」と今後の意欲を示した。JAの忠末宜伸組合長は「これからも女性ならではの発想で、新たな加工品の開発に取り組んでほしい」と女性部に期待を寄せる。
(佐伯中央)
トメ