広島県内農業ニュース

中元商戦に向けてスタートJA福山市沼隈ブドウ「キングデラ」が出番

2015.06.04
県内農業

南部・沼隈キングデラ出番 間もなく始まる中元需要に向けて、初夏の県産ブドウを代表する品種「キングデラ」が出荷開始となった。JA福山市沼隈ぶどう選果場管内で栽培されたもので、県内の青果市場では1日に一斉初売りとなった。

 「レッドパール」に「マスカット」を掛け合わせて育成された中粒品種で、贈答用のブドウとしては県内トップを切って出荷される早生品種だ。酸抜けの良さと糖度20前後の濃厚な甘味が特徴で県内の百貨店等では中元商戦の開始を彩る商品として人気がある。

 今年度は5月以降が好天だったことで例年にも増して着色歩合や食味が良く上質に仕上がっているという。広島市中央卸売市場では40キロの果実が入荷し、上位等級品はキロあたり2100円で取り引きされた。

 JAの高田幸治次長は「品質を前面に出してアピールし、本格化する県産夏果実の販売を産地主導で有利に展開したい」と意気込む。6月下旬まで出荷される。

トメ

(南部)