広島県内農業ニュース

太物の白ネギで販売高1億円を目指す

2015.05.12
県内農業

広島北部・白ねぎ大苗試験栽 JA広島北部白ねぎグループは2015年度、L、2Lサイズの太物で、苗箱1枚あたり40㌔以上の収量を上げ、販売高1億円を目指す。販売は、県内の他JAと連携し、県内リレー出荷による契約販売の拡大を行い、県産白ネギを大阪の大手スーパーやイオンのプライベートブランドなどへ販売する。

 出荷期間を長くする体系を確立するため、夏ネギの生産拡大を図る。約30㌢に仕立てた大苗、3品種を4月下旬に定植し、7月下旬から収穫する試験栽培を管内8カ所でする。

 管内の白ネギは、通常8月下旬から12月まで収穫する。北部地域は冬、雪害による葉折れの被害や収穫作業が難しくなる。7月下旬から収穫できれば、農家所得の確保、手取りアップにつながるとJAは試験栽培をすることにした。

 積雪量の多い地域にある北広島町岩戸の農事組合法人岩戸黒瀧は4月下旬、大苗の定植をした。白ネギの栽培は5年目だ。土寄せ作業や選果などは法人の女性が担う。試験栽培は、白ネギ55㌃のうち0.5㌃で栽培する。法人の白ネギ栽培担当の上長者俊孝さん(72)は「7月から収穫できれば法人内の雇用創出にもなる。しっかりと管理し、成功すれば、来年、夏ネギの面積を拡大したい。収穫が楽しみ」と期待する。
(広島北部)