広島県内農業ニュース

「カラマンダリン」が出荷開始 JA広島ゆたか大長選果場

2015.04.23
県内農業

 南部・カラマンダリン出番コクのある濃厚な味が人気のカンキツ「カラマンダリン」の出荷が始まった。JA広島ゆたか大長選果場管内で古くから栽培される特産カンキツで、広島市中央卸売市場では21日に初売りとなった。入荷した3㌧の果実はせりにかけられ、上位等級品はキロ当たり400円で取り引きされた。

 温州ミカンに「キングマンダリン」をかけ合わせて育成された品種で、糖度13を超す強い甘味と温州ミカン同様の食べやすさから幅広い年齢層に人気のある春のカンキツとして定着している。一方、県内では最も遅い時期まで木に成らせる為、栽培時には防寒や防鳥獣害対策が必要となる。

 指導するJA広島果実連の杉安克之技師は「好天と適度な降雨を繰り返した事で例年以上に良食味に仕上がった。農家のリスクが高く労力もかかっていることから負託に応えられるよう販売を強化したい」と話す。5月中旬まで販売される。

(南部)