広島県内農業ニュース

新たな春のカンキツ「南津海」が出番

2015.04.22
県内農業

南部・南津海の出荷開始 新たな春のカンキツとして人気の「南津海(ナツミ)」の出荷が始まった。県内トップを切って出荷を始めたのはJA三原せとだ選果場、JA尾道市因島営農センターで広島市中央卸売市場では20日に初売りとなった。入荷した合わせて3トンの果実はせりにかけられ、上位等級品がキロ当たり400円前後で取り引きされた。

 「カラマンダリン」から育成された品種で、外皮は手で簡単に剥け、薄皮ごと食べられる簡便性に加え、糖度13を超える濃厚な味が幅広い年齢層から支持されている。県産カンキツとしては最も遅い時期に熟期を迎える品種の一つで、大型連休の需要期を見越した販売が期待されている。

 JA広島果実連の石川祐介技師は「国産カンキツが品薄になる時期に加え、加温施設物の生産量が減少しているので『南津海』の引き合いは年々強まっている。振興を強化しブランド力を高めたい」と話す。引き続き県内他産地からも出荷が始まり5月上旬まで販売される。

(南部)