広島県内農業ニュース
桃の「花まぶき」作業に精出す
2015.04.14
県内農業
福山市神辺町の竹尋地区では、竹尋果実部会のメンバーが桃の摘花作業に精を出している。同地区の桃は70年の歴史があり、栽培に適した赤土と気候で作る桃は、糖度が高く玉太りも良好なため買い求めるファンも多い。
摘花作業は「花まぶき」とも呼ばれ、蕾(つぼみ)がつき始める3月上旬~5月上旬に産地全体で行う。上向きの花を落とし、下向きの花を適度に間引くことで結実後の作業効率が上がり、良質生産につながる。
同地区の圃場(ほじょう)30㌃で52本の桃を管理する三吉喜久子さん(76)は「なつおとめ」や「勘助白桃」など6品種を栽培。4月中旬まで1本ずつ丁寧に摘花作業を進める。三吉さんは「暑い日が続くが日々の作業に励んで、消費者に甘くておいしい桃を多くのファンに届けたい」と笑顔で話す。
同部会は、農家22戸が4.9㌶で栽培し、今年の出荷量は平年並みの38㌧を見込む。7月上旬からは収穫作業を始め、選別した桃をJA福山市竹尋選果場に持ち込む。厳しいチェックを受け、安心・安全で栽培履歴の確認ができる「ふくやまSUN」ブランドとして、地元福山市場に出荷する。
(福山市)