広島県内農業ニュース
大玉のカンキツ「晩白柚」が出番 JA三原せとだ選果場
2015.04.08
県内農業
人の顔よりも大きな大型のカンキツ「晩白柚」の出荷が始まった。県内トップを切って出荷を始めたのはJA三原せとだ選果場で、広島市中央卸売市場では6日に初売りとなった。
ザボンの一種とされるカンキツで県産の中では最も大きくなる品種として知られている。ザクザクした食感の果肉は独特の甘酸っぱさがある。品種特有の甘い香りがするぶ厚い果皮はマーマレードや砂糖で煮込んでザボン漬けにするなど加工原料としても使われている。
当日は直径20センチを超えるジャンボサイズの果実もありせり場を賑わしていた。入荷した2.2トンはせりにかけられ、大玉は1玉あたり400円前後で取引された。
広果広島中央青果の藤見善則部長は「個性的で存在感がある品種だ。ディスプレイ的な要素も強く、店頭で春らしい売場づくりを演出できる」と話す。県内他産地からも出荷が始まり4月中旬まで販売される。(南部)