広島県内農業ニュース
ハチミツ味のカンキツ 特産「はるか」が出番
2015.03.12
県内農業
広島の新たな特産として振興が進むカンキツ「はるか」の出荷が始まった。JA広島ゆたか大長選果場では11日に初選果となり、黄金色に輝く果実が光センサー選果機によって等階級ごとに選り分けられ箱詰めされた。
「はるか」は酸味を連想させるレモンのような果皮色と、種が多くて食べにくいことで一時は市場から姿を消していた。一方で、ハチミツのような独特の甘味から女性の指示が強く、自分で作ってでも食べたい品種として産地では細々と栽培が続いていた。JA広島果実連では8年前から女性や若年層への訴求力が強い事に着目し、食べにくさを克服するオリジナルの食べ方を考案して振興を続けてきた。
栽培を指導する同連の杉安克之技師は「今年産は秋以降の好天で生育は例年にも増して良好だ。レモンに続く広島らしい特産として振興したい」と話す。今年産は県全体で430トン(昨年375トン)の出荷を見込む。間もなく県内産地から出荷が始まり4月下旬まで全国の市場に向けて出荷される。 (南部)