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ワケギ出荷最盛期へ/ひな祭りには「ワケギ」でお祝い

2015.03.02
県内農業

おのみち・わけぎ出荷最盛期 JA尾道市ワケギ部会向島地区では、ひな祭りへ向けて特産「ワケギ」の出荷が最盛期を迎えている。のワケギ生産者約80人が約15㌧、3月には約60㌧を地元広島、関西・中京圏へ出荷する。

 ワケギは株分かれをして成長していくその様子が子孫繁栄を表す縁起物とされ、特に京都を中心とする関西地方では、古くから食されている。独特の香りと甘さが特徴で、様々な料理や薬味として使われており、JA産直市では、加工食品として「ワケギ餃子」が人気を呼んでいる。また、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含み、子どもの成長促進の他、美容や健康にも効果があるとされている。

 JAワケギ部会の力石善博部会長(58)は「今年の冬は寒さが厳しかったが、その分甘さが増し、良質に仕上がった。一人でも多くの人にこの食味を知ってもらいたい」と話した。

 JA向島営農センターの渡辺千洋センター長は「瀬戸内の恵まれた気候、塩田に由来する独特の土壌で生産者が丹精こめて栽培している。βカロチンなどの栄養素を豊富に含み香りもソフトで甘みのある「特産わけぎ」をこれからも自信をもって出荷していく」と述べた。                                             (広島・尾道向島)