広島県内農業ニュース

中晩かん「はるみ」上質な仕上がり

2015.01.28
県内農業

 中晩かん人気品種の販売開始に合わせてJAによるPR活動が実施された。JA呉(JAくれ選果場)は27日、「はるみ」の初売りに合わせて広島市中央卸売市場で売り込みを行った。早朝の市場に駆け付けたJA職員らは市場関係者に試食を配布しながら品種の特徴である濃厚な甘味や剥皮性の良さを説明していた。

 野田耕耘副場長は「隔年結果等、栽培上の課題はあるものの食味の良さと食べやすさは中晩かん随一だ。栽培に取り組む農家の期待に応えられる販売を実現したい」と話す。

 当日入荷した750㌔の果実はせりにかけられ、上位等級品は1㌔当たり600円で取り引きされた。今年産は秋期以降が好天だったことで良好な果実肥大を見せたものの、裏年傾向にあり県全体で1470㌧(昨年比73%)の出荷を見込む。間もなく県内他産地からも出荷が始まり、3月上旬まで販売される。                                                (南部)