広島県内農業ニュース

中晩かんの新品種「津之輝」が出荷

2015.01.20
県内農業

   高糖度で濃厚な食味が特徴の新しいカンキツ「津之輝」が出荷開始となった。「清見」と「興津早生」に「アンコール」をかけ合わせて育成された品種で、県内トップを切って出荷を始めたのはJA広島ゆたか上島選果場管内でハウス栽培されたものだ。

  広島市中央卸売市場では19日に初売りとなり、市場関係者への試食会が開らかれた。糖度13を超える甘味に加え、外皮の剥きやすさや薄皮ごと食べられる簡便性が評価されていた。
一方、今後の課題としては更なる外観品位の向上等があげられた。

  入荷した200キロのうち、上位等級品は1キロ440円で取り引きされた。JA広島果実連の榎屋勝士技師は「ハウス内で栽培することで安定した良食味に仕上がっている。市場や店舗での販売結果を産地にフィードバックさせ今後の振興方針を決めたい」と話す。販売は1月下旬まで。

(南部)