広島県内農業ニュース

カンキツの王子が出番 「プリンス清見」出荷開始

2015.01.15
県内農業

 年明けに出回るカンキツとして高い人気を誇る「プリンス清見」の出荷が始まった。温州ミカン同様に外皮が軟らかいので手で簡単に剥け、薄皮ごと食べられる簡便性から幅広い年齢層に支持される品種だ。県内トップを切って出荷を始めたのはJA広島ゆたかで、13日に広島市中央卸売市場へ入荷した果実5.3㌧はセリにかけられ上位等級品はキロ当たり300円で取り引きされた。

 今年産は果実肥大期となる夏場以降に定期的な降雨があったことで例年以上に果実肥大、減酸歩合が良く、良食味に仕上がっている。

 JA広島果実連の杉安克之技師は「今年産カンキツの良食味を特徴づける仕上がりだ。これから本格化する中晩かんの販売を優位に進めるためにも品質のPRを強化したい」と話す。間もなく県内他産地からも出荷が始まり2月上旬まで販売される。                                                                       (南部)