広島県内農業ニュース

規格外のクワイをスープに

2015.01.13
県内農業

   福山市特産のクワイを使った粉末スープの素「くわいぽたーじゅスープ」が大好評だ。商品化したのは、食品会社ぬまくま夢工房(同市御船町)。クワイの粉末にジャガイモの粉末やホワイトペッパーなどを配合し、ポタージュスープに仕立てた。

  現在、クワイは同市南部を中心に栽培され、出荷量は国内シェアの7割を占めている。芽が出る縁起物としてお節や祝い料理に添えられ、見た目が重視される。芽が折れるなどの場合はもちろん、形や色など厳しくチェックする。規格外となるクワイも多く、課題の一つとなっていた。生産者から「規格外品をなんとか活用したい。何か良いアイデアはないか」との声も出ていた。そこで、JA福山市が規格外のクワイ約300㌔を粉末化。同社に相談し、即席スープの素が商品化された。

   夢工房の中島基晴社長は「クワイの持つほんのりした甘みと、ほのかな苦みがうまくマッチした」と喜ぶ。「くわいぽたーじゅスープ」は、5食分1袋で500円。同社のHPで購入できる他、福山市内の道の駅やJR福山駅、広島ブランドショップTAU(東京銀座)でも取り扱っている。
(福山市)