広島県内農業ニュース

特産のポンカンをアピール 

2015.01.09
県内農業

 産地振興が進む特産カンキツの販売開始に合わせたJAによるPR活動が実施されている。JA呉は8日、県内トップを切って出荷を始めた太田ポンカンの初売りに合わせて市場で売り込みを行った。早朝の広島市中央卸売市場に駆け付けた役職員らは仲卸や店舗関係者に試食を配布しながら今年産の品質をアピールしていた。今年は秋口以降に定期的な降雨があったことで果実肥大、減酸歩合はともに良好で、市場関係者からは高い評価を受けていた。当日入荷した4トンの果実はせりにかけられ、上位等級品はキロ当たり350円で取り引きされ上々の滑り出しとなった。

 JA経済部の中本一義部長は「降雪や鳥獣害を乗り越えて出荷した農家の負託に応えられるよう販売を強化したい」と意気込む。間もなく県内他産地からも出荷が始まり3月まで販売される。県全体で480トン(昨比86%)の生産量を見込む。                       (南部)