広島県内農業ニュース

正月のお飾り「葉つきみかん」出荷始まる

2014.12.26
県内農業

 JA呉の下島集出荷場で19日、年末の季節商材である「葉つきみかん」の選果・出荷が始まった。

 県内最大の産地である呉市下蒲刈地区では約150戸の農家が生産・出荷する。管内生産者やJA職員約50人が集まり、午前8時から大きさや外観品位、葉の付き具合等の選果ポイントの説明を受け、箱詰め作業に追われた。「葉つきみかん」は正月のお飾り用としての需要のほか、強い甘みと独特の爽やかな香りがあり、生食用としても人気が高い。裏年にあたる2014年産は約25㌧の出荷が見込まれ、中国地区や名古屋・関西地区など14市場に出荷する予定。

 下島かんきつ研究会の金原茂之会長は「最近はプラスティックの鏡餅や正月飾りも多く出回っているが、せっかくの縁起物だから昔ながらの生の葉つきみかんで新年を迎えてもらいたい。今年は秋に雨が少なかったので味・色・香りすべて上々の仕上がり。生食用としても楽しんでほしい」と話した。                                                       (呉)