広島県内農業ニュース
食べやすく甘味まろやか 県産「はれひめ」が出荷開始
2014.12.18
県内農業
年末の需要期に向けて販売する中晩かん「はれひめ」の出荷が始まった。「清見」と「オセオラオレンジ」にミカンを掛け合わせて育成された品種で、ミカンのように外皮が手で簡単に剥け、薄皮ごと食べられる簡便性から幅広い年齢層に向けた販売が期待されるカンキツだ。県内トップを切って出荷を始めたのはJA三原せとだ選果場で、広島市中央追卸売市場では11日に4.2㌧が初売りとなり、上位等級品はキロ当たり550円で取り引きされた。
今年産は秋口以降に適度な降雨があったことで減酸歩合が良く、品種独特のまろやかな甘味が際立つ仕上がりになったという。
JAの片山武志担当は「贈答需要も見越し、品質向上対策を強化している。関係機関と協力してブランドを確立させ、売り場を広げたい」と話す。引き続き県内各地から出荷が始まり、1月中旬まで販売される。 (南部)