広島県内農業ニュース
広島レモンのハマチがお目見え
2014.12.16
県内農業
全国に名だたる地元特産による異業種コラボが話題になっている。ハマチの養殖量県内一となる「あたたはまち」と全国生産量日本一の「広島レモン」のコラボ商品「あたたハマチtoレモン」がお目見えした。養殖期間中に県産レモン果汁を混ぜた餌を食べさせたハマチで、阿多田島漁業協同組合(大竹市)が商品化した。身からレモンの香りがする爽やかなハマチで魚が苦手な人でも食べやすい他、血合の脂質酸化を抑制する効果があり通常のハマチより鮮度が長持ちするという。
商品化に向けて研究した高知大学の深田陽久准教授は「レモンの香気成分リモネンが身から検出できている。内臓や脂の臭みが少ないので調理する人が一番違いに気付く」と話す。
原料を供給するJA広島果実連は「青果と鮮魚は量販店の顔でもあり花方商品同志のコラボだ。魚売り場からの『広島レモン』PR効果に期待したい」と話す。
同組合は14日、大竹市でお披露目会を開催し、用意した刺身、照り焼き等3000食を一般消費者に配布しアンケート調査を行った。家族で参加した冨士原紬さん(18才、東広島市)は「食べるとレモンの風味があり驚いた。美味しかったので発売されたら買ってみたい」と話した。 (南部)