広島県内農業ニュース
大和町特産「大和いも」出荷スタート
2014.12.02
県内農業
JA広島中央管内の三原市大和町で特産「大和いも」の出荷が始まり、大和いも生産組合は出荷作業に追われている。2014年は、定期的な降雨に恵まれ大玉傾向で、品質も良く、秀品率が高い。同生産組合は現在、農家14戸と1法人が約1.5㌶で栽培し、14年度は6㌧の出荷を見込む。出荷は12月下旬まで続く見通しで、県内流通を主力に贈答用として全国に発送する。同町のJA出荷場で初日を迎えた11月26日は、約1㌧が持ち込まれた。
大和いもは大和町が新たな特産品を作ろうと、2000年に産地化に乗り出した作物。町名の「大和(だいわ)」を「やまと」とかけた「大和(やまと)いも」というブランド名で知名度アップを図っている。同町は寒暖差が大きく、粘質な土に育まれているため、「大和いも」は粘りが強く、きめ細かい肉質が特徴。栄養価が高く、消化が良いことから健康食や美容食として人気が高い。
組合員は収穫したイモを風通しの良い日陰で乾かし、形や傷をチェックして3等級に分け、さらに重量ごとに3階級に選別したものを集荷場に持ち込む。担当者とJA職員は再度一つ一つ手に取り選別し、オガクズを入れた箱に梱包して出荷する。
生産組合の和氣賢二郎組合長は「みんなの努力で良質なイモが出揃っている。自慢の大和いもを多くの消費者に味わってもらいたい」と自信を見せている。
(広島中央)