広島県内農業ニュース
コメカラの米粉を東広島市の給食センターに寄贈
2014.11.18
県内農業
「西條お酒とお米の会議所」は、JA広島中央が製造販売している「コメカラの米粉」165㌔東広島市の全ての給食センターに寄贈した。東広島市役所で開いた贈呈式では、同会議所の竹下周作会長が東広島市教育委員会の増田泰二学校教育部長に目録を手渡した。
「コメカラ」は、東広島商工会議所の商業部会飲食分科会である「西條お酒とお米の会議所」が食による町づくりを目的として2011年に開発した地元の西條酒と米粉で作る空揚げ粉。市内飲食店で人気を集めている他、フードイベントなどでPR活動をする。東広島市のご当地グルメとして根付くためには、子どもや家庭への浸透が不可欠。給食センターに寄贈することで給食の定番メニューになり、子どもや地域へ普及を図る狙いだ。
各給食センターは、11月の献立の中に「コメカラ」を取り入れており、市内の全小・中学校49校でメニューに加わる予定。
「コメカラ」の専用粉を製造しているJAは、「コメカラ」の特徴であるカリッとした食感を引き出せるよう粒子の粗い米粉に製粉している。米粉の米は新規需要米としてJAが管内の農事組合法人と契約し、栽培を依頼している「ヒノヒカリ」を使っている。
増田教育部長は「地元の食材を寄贈いただいたことで、子どもたちがおいしいコメカラを食べられるだけでなく、食育にもつながる」と謝意を示した。竹下会長は「家庭で広めていくには、子どもたちに給食で食べてもらうことが一番。今後に期待したい」と述べた。
(広島中央)