広島県内農業ニュース

ピーマン出荷 目標達成

2014.10.28
県内農業

 「今年の出荷ノルマを達成できた」と笑顔で話す東広島市豊栄町の奥田温子さん(54)。今年初めて「こどもピーマン」を500本植え、7月から出荷を始め9月中旬には出荷目標の2㌧を達成した。

「こどもピーマン」の品種名は「ピー太郎」。苦味が少なく、果肉が厚くジューシーな食感が特徴。
農業を始めたのは3年前の2011年。それまで農業経験は全くなかったが、夫の故郷である同町に移り住んでことがきっかけで、母親が作っていた畑の一角で野菜を作り始めた。家庭菜園のつもりだったが、次第に楽しくなり、少量多品目の野菜をデパートの直売コーナーに出荷するようになった。

 今年に入り「せっかく作るならもっと励みになる物を作りたい」と思っていたところ、JA広島中央の営農指導員に勧められ、JA全農ひろしまの契約栽培で「こどもピーマン」を栽培することになった。今年の夏は雨量が多かったが畝を高くし、水はけをよくしたことで栽培に影響はなかった。


 フルタイムで会社勤めをしながら兼業で農業をしている奥田さんは、平日は夜明けから出勤前まで畑で収穫し、帰宅後も暗くなるまで畑で作業した後、家に持ち帰り箱詰めする。毎日、コンテナ3個分を収穫し、30㌔を目安に出荷してきた。「大変だけどやっぱり農業は楽しい」と生き生きとした表情で話した。
(広島中央)