広島県内農業ニュース
ひと足早く秋の味 県産甘柿「早秋」が出番
2014.09.30
県内農業
広島の新しい秋の味覚として人気の柿「早秋(そうしゅう)」の収穫が始まった。県内トップを切って熟期を迎えたのはJA広島ゆたか上島選果場管内で、栽培園地では濃い橙色に色付いた果実が次々と収穫されている。
2014年産は8月が天候不順で生育が心配されたものの、9月以降が好天だったことで果実肥大、食味ともに上々の仕上がりを見せる。「早秋」は県内で栽培される柿では最も早い時期に成熟する甘柿で、300㌘を超える存在感ある大玉と秋を連想させる美しい外観と品種名から初秋の贈答品として定着しつつある商材だ。
JA広島果実連の榎屋勝士技師は「夏季の長雨や台風の襲来など気象条件が厳しい中でも栽培管理を徹底して上質な仕上がりとなった。多くの人に上品な甘味を味わってほしい」と話す。引き続き県内各地から出荷が始まる。(南部)