広島県内農業ニュース
わけぎ新品種初出荷
2014.08.05
県内農業
JA尾道市わけぎ部会向島地区は7月28日、ワケギ夏季出荷用の新品種「広島12号」を初出荷した。向島管内では約80人のわけぎ生産者が6月~9月に約25㌧の出荷を見込む。
「広島12号」は「シャロット」とネギ「わかさまパワー」の交配により作り出された品種で、これまでの夏季出荷用わけぎと比べると、りん茎が肥大しにくく、葉色も濃く成長するという特性を持つ。また生育期間も早く、7月作付けで通常4~5週間必要なところ、約3週間で収穫できるのも特徴である。向島管内でも少しずつ栽培されるようになった。
出荷した村上和久さん(56)は「7月上旬に雨が続き、病気などを心配していたが、品質、食味ともに良好なものができた。丹精こめて作ったわけぎなので、今後市場の評価に期待したい」と語った。
JA向島営農センターの渡辺千洋センター長は「新品種に関して、まだまだ手探りの段階。今後は、行政とも協力しながら圃場巡回や栽培講習会などを通じ、普及拡大に努めていきたい」と述べた。
(尾道向島)