広島県内農業ニュース

春作ブロッコリー出荷スタート

2014.06.03
県内農業

   JA広島北部管内で5月下旬から春作ブロッコリーの出荷がスタートした。9日からJA元気野菜総合集出荷場で共同選果も始まり、6月中旬にピークを迎え、下旬ごろまで出荷が続く。50戸の農家が約6㌶で栽培に取り組み、今年の出来は定植時期の遅れや4月から5月にかけて、夜温が低いため生育が遅れたが、まずまず順調に成長している。収量は10㌃当たり750㌔、収穫玉数3000玉以上を目標に収量をアップし、県内外のシェア拡大を目指す。

    JAブロッコリーグループは、栽培品種の9割が「恵燐」で、霜に強く、日持ち性に優れ、花蕾の粒の揃いもいい品種だ。今年は、霜害を避けるため高機能性被覆資材を試験的に使い、出来も早く順調に育ち効果があった。日野誠グループ長は「栽培では定植後の霜の被害に一番気を付ける」と話す。

   同グループは、管内7会場で現地研修会を開き、病害虫防除をした。JA営農指導員は「生育確認をしっかりし、防除薬剤を使用する効果的な時期など適期の管理をしよう」と呼び掛けた。参加した安芸高田市吉田町の大内章裕さん(30)は「昨年、新規就農して秋作から栽培を始め、春作は初めて。まだまだ手探りだが、しっかり管理をして出荷したい」と話した。
(広島北部)
トメ