広島県内農業ニュース
庄原市東城町で環境保全型農業の春季研修会開く
2014.05.27
県内農業
庄原市東城町の粟田川流域農地・水・環境を守る会は16日、同市で低コスト稲作と環境保全型農業の春季研修会を開いた。水田300㌃(11圃場)を実証展示圃として設置し、JA全農ひろしまや広島県北部農業技術指導所、JA庄原、各メーカーの協力で田植え作業をした。
各展示圃では「安心!広島ブランド特別栽培農産物」の基準に基づき、それぞれ異なる施肥設計で栽培し、生育状況調査する。品種はJAが本格的に導入した「あきさかり」の他、「コシヒカリ」、「ひとめぼれ」、「どんとこい」を植えた。定期的に生育調査し、8月に再度研修会を開く計画だ。
今年は2枚の圃場で、「鉄コーティング技術栽培」と「カルパーコーティング技術栽培」の直播栽培による比較試験にも取り組んでいる。2つの技術は、鉄粉、酸素発生剤でコーティングした種子を土壌に直接播種するもの。「鉄コーティング種子」は、育苗管理にかかる労力の削減を実現するため、省力技術として期待できる。守る会代表の藤本勲さんは、「直播栽培の試験で良い結果が得られれば、新しい技術として取り組んでいきたい。今年も低コスト、省力で美味しく安全、安心な米づくりを実践していきたい」と話した。
(庄原)