広島県内農業ニュース
農業は天職、今に感謝 畑山真太郎さん
2014.05.13
県内農業
広島市安佐南区沼田町吉山で小松菜、ホウレンソウ、シュンギクの葉物野菜を70㌃の圃場で栽培する畑山真太郎さん(28)は、2011年に広島市が行う「“ひろしま活力農業”経営者育成事業」に参加し、JA広島市の新規就農支援システム「アグリサポート21事業」により就農。畑山さんは「ただ好きというだけではビジネスとして成り立たないけれど、自分を夢中にさせる農業を仕事にできたこの3年間は世界を広げ、成長させてくれた」と話す。
アルバイトで通った農業法人で農業に関わる人の魅力に強く心を惹かれ、目的を見いだせずにいた大学生活に終止符を打ち、農業専門学校に進路を変えた。「畑山農園」の従業員らは、畑山さんのことを「気さくで気配りのある人。人柄は作る野菜に表れており、働きやすい環境で笑いが絶えない」と話す。
生産者が手を取り合い、吉山を超え「ALL広島!」の強く大きな生産力の実現を願う畑山さんは「自分が育てたものを使い6次産業化にも挑戦したい。将来は『畑山農園』でサッカーチームのスポンサーにもなりたい」と夢を語る。農業が楽しめている今に幸せを実感し、毎日を大切に誠実に農業と向き合っている。
(広島市)