広島県内農業ニュース
葉タバコ農家大忙し/神石郡神石高原町
2014.05.07
県内農業
神石郡神石高原町内の葉タバコ農家は、新葉を晩霜から守るために三角キャップを被せる作業を連日進めている。
同町小野地区で葉タバコを育てる横山貴さん(48)と弘子さん(69)親子は、2月中旬に育苗箱に種をまき、約10㌢に生長した苗を4月上旬から畑に定植を始めた。
同地区は、標高500㍍あり、朝晩の気温が下がると氷点下に達することがあるため、晩霜被害防止と低温障害対策で定植時に保温効果のある三角キャップを被せて苗を守る。
1㌶の畑で2万2000本の苗を育てる横山さん親子は、4月末まで定植作業を続け、寒さの影響が無くなる5月中旬には三角キャップを外す作業に励む。
定植した苗は、6月下旬には約1㍍50㌢に生長し収穫適期を迎える。今年は約2.5㌧の出荷を見込む。
貴さんは「相次ぎタバコの消費は年々減少しているが、高品質な葉タバコの安定供給に向け栽培に励みたい」と意欲を示した。
葉タバコを栽培する農家は、現在、広島県内で同町内の3戸が4.4㌶で栽培する。2011年には県内に17戸あった生産者は、高齢化の影響で激減したが、各農家は家族総出で協力し栽培に励んでいる。
(ふくやま)