広島県内農業ニュース
尾道産イチジクの消費拡大に新商品
2014.04.15
県内農業
JA尾道市は特産のイチジクの消費拡大とブランド力アップにつなげようとJA職員らで加工品プロジェクトを立ち上げ、「尾道いちじくワイン」を商品化した。
原料のイチジクは、尾道産で品種は「蓬莱柿」。2013年11月までに収穫したものを使用し、山梨県の醸造メーカーで今年1月から仕込みを始め、約3カ月の間熟成させた。
ラベルは、尾道の風景とイチジクのイラストを組み合わせ、土産品にできるよう尾道のイメージを前面に出した。プロジェクトメンバーは「このワインは、蓬莱柿特有の濃厚な甘さとフルーティな香りで飲みやすく、淡く柔らかなピンク色で、幅広い消費者に好んでもらえると期待している」と自信を話す。
今後は、他の加工品の開発も進める予定だ。価格は1本(720ミリリットル)1600円(税込)。限定3160本を販売する。
5日、JAの農産物直売所「ええじゃん尾道」で売り出し、尾道市内の土産店でも販路を拡大する予定だ。
尾道産イチジクの生産量は県内トップの約400㌧で、全国的にも有数の産地。糖度が高く、色づきが良いため、市場からの引きあいが強い。
プロジェクトは、加工品の販売を通じ、特産物のPRと生産者の手取りの向上を目指し、2012年から企画会議を重ね、県外視察や商品調査などを通じて「尾道いちじくワイン」の商品化にこぎつけた。
(おのみち)