広島県内農業ニュース

和紙で高級感演出 完熟栽培の「ネーブル」と「紅八朔」

2014.04.08
県内農業

 JA三原せとだ選果場から完熟栽培の「ネーブル」と「紅八朔」が出荷が始まった。通常より約3カ月長く樹上に成らせ、熟度を増して収穫するこだわりの商品で、出荷に際しては専用の化粧箱を使い、和紙で果実を1個ずつ個包装して高級感を演出している。同選果場が企画しているカンキツ特選ブランド「自然熟シリーズ」の一環だ。

 広島市中央卸売市場では3日に初売りとなり、入荷した両品種合わせて620㌔は1㌔当たり1000円前後で取り引きされた。果実を購入した広島市内の百貨店や果物専門店によると広島発の春の贈答品として販売するという。

 指導するJA広島果実連の石川祐介技師は「産地全体の販売高揚を目指して様々な品種の完熟栽培を模索している。市場や店舗の評価を聞きながら今後の振興方針を検討したい」と話す。4月下旬まで販売される。

(南部)