広島県内農業ニュース

食べ方提案しブランド強化 新たな特産「はるか」が出番

2014.03.18
県内農業

 広島の新たな特産として注目される黄金色のカンキツ「はるか」の出荷が始まった。県内トップを切って出荷を始めたのはJA広島ゆたかで、12日に8㌧の果実が初出荷となった。今年産は秋以降に適度な降雨と好天を繰り返したことで例年以上に上質な仕上がりを見せている。「はるか」は日向夏から育成された品種で、カンキツとしては珍しくハチミツのような甘味があるものの外皮が硬く種が多いため、JA広島果実連が種の集まる中心部を残して切るオリジナルの食べ方を考案し、全国に向けて販売を強化している。

 指導する同連の杉安克之技師は「県内カンキツ産地がブランド強化に向けて一丸になって取り組んでいる。広島が誇る特産として更なる振興を図りたい」と意気込む。引き続き県内各地から出荷が始まり4月下旬までの期間に364㌧(昨年240㌧)の果実が全国の市場と東南アジア諸国に向けて出荷される。

(南部)