広島県内農業ニュース
【南部】「広島レモンサイダー」インバウンドや盆需要で人気
2024.08.20
県内農業
生産量日本一の特産レモンを原料にした「広島レモンサイダー」の販売が好調だ。JA広島果実連が「広島レモン」のPRを目的に製造したご当地サイダーで、県内百貨店やスーパーを中心に駅、土産物店に並ぶ。キラキラ輝くパッケージが広島を代表するシンボル的な飲料として定着しており、通常の1本売りに加えて6本入りや12本入りの化粧箱が展示されている。近年増加する国内外からの観光客や盆の帰省客にも人気となっている。
サイダーは2011年に寒波被害に見舞われた産地を元気付けようと広果連が企画。1瓶に果実1個分の果汁を使ったことで注目を集めた。その後2022年5月に日米首脳会議の夕食会でバイデン米大統領に振舞われ、翌年5月のG7広島サミットでは各国首脳や報道関係者に提供されたことが話題となった。全国的に知名度が向上したことが契機となり、県内を中心に売場が広がった。現在は年間25万本を販売するヒット商品で、名実ともに県産果実の広告塔となっている。広果連の馬明隆也係長は「スッキリした辛口の喉ごしが猛暑にぴったり。『広島レモン』の清涼感を楽しんでほしい」と話す。