広島県内農業ニュース
【ひろしま・呉】ドローンで労働力軽減 利活用拡大へ
2024.08.13
県内農業
JAひろしま呉地域営農経済センターの営農販売課と呉アグリセンターは5日、呉市郷原地区、倉橋町などでJA全農ひろしまと協力して農業用ドローン(小型無人飛行機)で水田約5.7㌶を防除した。㈱ハニービーワークスが散布し、カメムシやウンカなど病害虫の被害対策や暑い時期の作業を省力化することで生産者の軽労化につなげる。
防除は出穂前と出穂後の2回。7月22日は主に「あきさかり」や「コシヒカリ」など、5日は「ヒノヒカリ」の圃場を防除。出穂後は8月6日と22日に行う。
今年で4年目となる取り組みは水稲本田防除受託事業として管内で水稲を栽培する生産者に呼びかけ、本年度は呉市苗代地区、郷原地区などから37戸約10㌶の依頼を受ける。利用者は年々増加し事業は定着している。
防除の様子を見守っていた生産者は「10㌃が5分かからない。まんべんなく防除できて早い。ドローンのおかげで他の作業に専念できる。暑さに負けず、作業したい」と笑顔で話した。
担当した同JA営農販売課の前寺邦彦担当課長は「適期防除を呼びかけ、病害虫の被害対策や労働力軽減の支援につなげる。今後も組合員・生産者の要望に応えられるよう取り組む」と話す。