広島県内農業ニュース

【南部】県産の夏果実がスタートハウスブルーベリー出番

2024.04.23
県内農業

 県産夏果実の走りとして注目されるハウスブルーベリーの出荷が始まった。JA広島ゆたか上島選果場管内の農事組合法人神峯園(しんぽうえん)が生産する県内唯一のハウス栽培。広島市中央卸売市場では14日に初売りとなり、JA広島果実連が今年産の品質と産地の現状を説明して、市場関係者に販売協力を呼び掛けた。
 6月に全国から一斉に出荷が始まる前に、県産の品質をアピールしようと20年前に栽培を始めた。今年産は3月中旬に寒波があり生育が心配されたものの、ハウス内の温度管理を徹底することで前年より5日早い生育という。一方で加温に必要な重油や資材、肥料価格が値上がりしていることで生産者の負担がかさんでいる。
 広島市場では45パックが入荷し、1キロ当たり5400円(税込)で取引された。広印広島青果の藤岡凌主任は「大粒で甘味が強く、ブランドの名に相応しい仕上がりだ。産地の期待に応えられるよう品質を前面に出して販売したい」と話す。ハウス物は6月上旬まで販売され、前年並みとなる800キロが出荷される。