広島県内農業ニュース
【広島市】持続可能な農業の実現に向け 市長と農業者との懇談会
2024.02.28
県内農業
広島市農業振興協議会と広島市農業委員会は2月上旬、「市長と農業者との懇談会」を同市安佐南区のJA広島市本店で開いた。農業者やJA、行政の職員ら80人が参加した。会場には同協議会の花き・花木委員会による切り花のフラワーアレンジメントを飾った。
本年度のテーマは「農業で輝く人~持続可能な農業の実現~」。安佐南区の武内祥吾さん、安佐北区の岩重隆弘さん、安芸区の永木聡さん、佐伯区の植田明義さんの農業者4人が発表。広島市の補助金を活用した機械導入により効率化を図ることや、地域とのつながりを大切にし、生産者・組織会員らと連携して農地を保全することなどで、持続可能な農業の実現に取り組んでいることを発表。農業者・JA・行政・地域の連携・支援を呼び掛けた。
4人の発表を受け松井一實市長は「農業をやりたい人に対し地域共助の取り組みで支援するシステムを構築し本市はその取り組みを支援していきたい」と述べた。発表を通じ、広島市の農業を担う生産者らが10年、20年先も持続可能な農業の発展に向け、農業経営に取り組んでいくことを確かめ合う場となった。
終了後の懇談会は4年ぶりに開かれ、湯来町の農産物直売所「峠の母里(もり)」が製造した“ひろしまそだち”づくしの弁当を囲み、同町砂谷地区の牛乳で乾杯。生産者同士の交流を深めた。