広島県内農業ニュース

【南部】カンキツの王様「デコポン」スタート

2024.01.16
県内農業

 カンキツの王様と称される「デコポン」(品種名:不知火)の出荷が始まった。県内トップを切って出荷を始めたのはJAひろしま安芸津アグリセンターのハウス物だ。今シーズンは夏場以降、猛暑で少雨だったため、生産者はかん水作業を徹底して栽培に臨んだ。その結果、外観、肥大、食味共に贈答用に適した上質な仕上がりとなった。
 広島市中央卸売市場では11日に専用の化粧箱に箱詰めされた果実170㌔が初入荷した。JA広島果実連の職員が市場関係者に県産中晩かんのメーン商材として品質をアピールし販売協力を呼び掛けた。上位等級品は㌔当たり1080円で取り引きされた。
 広果連の須野田祐也技師は「例年以上に美しく、高糖度に仕上がり手応えを感じている。県産カンキツ全体の広告塔としてアピールしたい」と話す。2月上旬まで出荷された後、露地物へとリレーする。今年産の「デコポン」(品種名:不知火)は県全体で2500㌧(前年比84%)を見込んでいる。