ＪＡ福山市の子会社（株）ＪＡファームふくやまは１０月上旬、福山市千代田町の「食と農の交流館」で求職者向け無料職業紹介所「アグリサポートセンター」の説明会を開き、１５人が参加した。
　同社の石黒敬三次長が、農作業を希望する求職者と人手が必要な農家をマッチングさせる仕組みや、雇用契約までの流れを説明した。作業内容がイメージしやすいよう、実際に管内のブドウやクワイ農家の動画を用いて、収穫方法や管理作業のポイントを紹介。「農家の人手不足解消や新規就農者拡大の手助けとなれるよう、登録いただいて地域農業を応援してほしい」と参加者に呼び掛けた。
　今回の募集説明会では、２日間で９人がアグリサポーターとして登録。参加した同市の女性は「家庭菜園をしていて、農業に興味がある。まずは、自宅から通える範囲で早く農作業を始めたい」と笑顔で話した。
　同センターは、農家の人手不足解消と新規就農者のため農家とアグリサポーターをマッチングする無料職業紹介所として２０１９年に開設。今年の９月時点で延べ１８１人が登録している。石黒次長は「今後も積極的に情報発信をして、農家の経営安定と地域の農業振興につなげていきたい」と話した。