広島県内農業ニュース

【ひろしま・広島中央】商品開発へ特産学ぶ 三原市立大和小学校

2023.10.25
県内農業

 三原市立大和小学校5年生33人は、同市大和町の特産品を使った商品開発に取り組んでいる。町の宝である特産品をアピールすることで、地元を元気にするのが狙い。特産のハトムギとレンコンを使ったレシピを児童が考案し、同市の広島県立総合技術高等学校の生徒が商品化して総合技術高等学校のカフェで販売する計画だ。
 児童は10月上旬の2日間、地元農家やJAひろしまの施設を訪れ、食材や農業の知識を深めた。教育活動には同JA大和アグリセンターも協力。
 同町で米や野菜を栽培する平野孝実さん(41)の生産現場では、ドローンや直進アシストトラクターなど先進技術を使った農業を学んだ。同JA大和カントリーエレベーターでは、ハトムギの乾燥施設を見学。同町の農事組合法人ユートピアかみなかでは、レンコンの収穫を体験。胸まで上げる胴付き長靴と腕手袋を着用して水を張った畑に入り、レンコンを探りながら掘り上げた。体験した児童は「法人の人に手伝ってもらい、みんなで協力してできた」と喜んだ。
 大和アグリセンターの谷杉貴志係長は「現場を見て体験することで、食や地域の農業に関心をもってもらいたい」と話した。