広島県内農業ニュース
【JAひろしま】水稲無コーティング種子代かき同時播種 省力化技術確立普及へ
2023.05.30
県内農業
JAひろしま広島中央地域本部は、水稲栽培のコスト削減や省力化が期待できる無コーティング種子代かき同時播種栽培の実証試験に取り組む。2023年産は管内13戸がの6品種を12㌶で実証し、技術を確立し省力化による稲作の普及を目指す。
23年度は「あきろまん」や「恋の予感」の他、酒造好適米「山田錦」などを作付けるがJAが播種機を貸し出し、播種作業の一部を代行する。JA指導のもと、生産者が機械操作することで、次年度以降の普及拡大につなげる。播種後2週間は、営農指導員が全ての実証田を巡回して管理を徹底する。同栽培法は、トラクターに専用の播種機を取り付け、代かきと同時に催芽処理した種もみを播種、鎮圧する。育苗作業の他、代かきと同時播種で大幅な労力軽減とコスト削減が期待できる。東広島市の農事組合法人ふれあいファーム戸野は5月上旬、水田20㌃に「ヒノヒカリ」を播種した。同法人の大月靖規組合長は「省力技術の一つとして試験的に導入した。苗の運搬などの労力やコスト削減に期待したい」と話す。