広島県内農業ニュース
JA庄原管内で寒じめほうれんそうの出荷すすむ
2014.01.14
県内農業
JA庄原管内の庄原市西城町では、冬場の気候を活かして栽培する寒じめほうれんそうの出荷が順調に進んでいる。寒じめほうれんそうは、町の特産である青ネギ「ヒバゴンネギ」の後作として、ハウスを有効活用している。栽培時にハウスの側面を開放し、冷たい空気に触れさせることで、肉厚で甘みや養分が凝縮されるのが特徴だ。冬場のホウレンソウとして人気が高く、町内では87aの面積で栽培され、冷え込みが続く2月まで出荷が続く。
生産者の一人、伊藤克文さん(63)は栽培を始めて3年目で、ハウス7.2aで栽培に取り組む。葉が地面を這うように広がりながら生長し、高さ約20㌢に生長した頃が収穫の目安となる。葉が折れやすいため、出荷準備の作業では、葉が折れないように注意しながら袋に入れる。
エーコープや生協ひろしま、広島市の市場に出荷し、町のキャラクター「ヒバゴン」が印刷された袋で「ヒバゴンの寒じめほうれんそう」として販売され、産地のPRにもつなげている。伊藤さんは「栽培する農家がもっと増えてほしい。これからも安定出荷を目指して頑張りたい」と意気込む。
(庄原)