ＪＡ広島北部甲田支店は１月３０日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして広島県安芸高田警察署から感謝状を受け取った。

　２０２２年１２月下旬、「市役所から還付金があるのでＡＴＭに行ってくれ」と電話があった６０代の女性が同支店で、携帯電話をスピーカー機能にしてＡＴＭを操作。防犯カメラでその様子に気付いた新田義信支店長と不審に思った窓口担当者が声をかけ、未然に防いだ。

　新田支店長は「今後も組合員・利用者の皆さんが相談しやすい支店づくりをしていきたい」と話した。

　県内の特殊詐欺の被害額は、１７年から減少していたが２１年は増加に転じ、２２年は５年ぶりに６億円を超えた。同市では昨年、１件の特殊詐欺の被害が発生。同ＪＡは、各店舗間で情報を共有し、声掛けなど注意喚起を徹底する。