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【JA三次】果樹園の草刈作業負担軽減!ロボット草刈機で果樹園の下草管理に手応え 三次市スマート農業協議会

2022.11.15
県内農業

 三次市やJA三次、県が構成する三次市スマート農業推進協議会は、草刈りの作業負担を解消するため、同市東酒屋町の三次ピオーネ生産組合のぶどう園で約6ヵ月、ロボット草刈機「クロノス」による実証試験を行った。乗用車式の草刈機に比べ自動で昼夜問わず稼働し、草刈機作業の負担軽減につながった。

 同協議会は、2019年からロボット草刈機の実証試験を始め、今年初めて6ヵ月間ほ場で稼働。このほど同生産組合で開いた研修会には管内の生産者や関係機関など24人が参加し、実際に試験に協力した生産者が利便性や課題を確認した。

 「クロノス」はスマートフォンで操作可能で、「ピオーネ」30㌃を栽培するほ場で5月上旬から10月まで約300時間稼働。専用のワイヤーをほ場に設置し、その範囲内の雑草を30mm程度に除草した。草の成長が旺盛な時期やワイヤーが切れた際の対応など課題もあるが、草刈作業の省力化に成功した。

 ほ場を提供した松本雄平さん(37)は「草丈の高い雑草は除草できないなど課題はあるが、忙しい時期に自動で除草でき作業軽減につながった」と話した。

 同協議会の同市産業振興部の中廣晋部長は「人手不足解消に向けスマート農業を活用した取り組みを進めていきたい」と強調した。

 今後も実証試験を続け、ICT技術を活用した作業負担の軽減に力を入れる。