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【JA三次】規格外品をシフォンケーキに 研修生が加工品を試作

2022.09.13
県内農業

 三次市の(株)JAアグリ三次で研修をする福分健太さん(33)は妻の愛さん(29)と規格外のアスパラガスを使ったシフォンケーキを試作し、就農と合わせ加工品の販売を目指す。1日で数㌔出る規格外品を有効活用する。

 福分さんは2021年から、同アグリ三次でアスパラガスを主力品目として就農に向け、研修をしている。収穫から出荷調整作業をする中で、穂先の曲がりや開きなど、出荷が難しい規格外品に着目。カフェに務める愛さんのアイディアでシフォンケーキにアスパラガスを混ぜ込んだ。福分さん自身も前職が飲食店勤務だったこともあり、細かく刻んだアスパラガスを生地に混ぜ、素材を生かす他、同市産の米粉を100%使用し、グルテンフリーにこだわった。しっとりした食感とほど良い甘みでホイップクリームやフルーツジャムとの相性抜群。同市で開かれたマルシェで販売し、大好評だった。今後はECサイトなどを通して販売する予定で、他にもアスパラガスを使った加工品を試作検討していく。

 福分さんは「規格外品のアスパラガスを少しでも有効活用し、環境に優しく美味しいものを届けたい」と意気込む。