広島県内農業ニュース
庄原実業高校生が米粉使ったビスケットを商品化
2013.11.26
県内農業
庄原実業高校食品工学科の3年生は、ブルーベリー味の米粉入りビスケットを考案した。「多くの方に手軽に食べてもらえるものを作りたい」との思いから生まれたビスケットは、原材料に庄原産の米粉やブルーベリーを使用し、栄養面や地産地消にもこだわっている。
生徒たちは商品化にあたり、①米の需要拡大につなげる、②付加価値が少ない材料を活用し、価値のある商品を作る、③食べた人が健康になることの3つを目指して取り組んだ。ビスケットの生地には、米粉と小麦粉を同量ずつ使用し、中に混ぜたブルーベリーは形が不揃いなものを使っている。米粉が水分をよく吸収するため、ブルーベリーを乾燥させて生地に混ぜることで食感を損なわないようにするなど、製造方法も工夫を凝らした。完成したビスケットはサクッとする食感が楽しめ、ブルーベリーの風味が豊かだ。ポリフェノールも豊富に含まれるため、抗酸化作用も期待できる。
製造は地元の菓子製造業社、和泉光和堂㈱が手がけ、生徒も型抜きや袋詰めなどを手伝った。パッケージには、生徒が考えたブルーベリーをイメージしたキャラクターが描かれ、親しみやすさをPRしている。今後は西条柿やデラウェアを使用したビスケットの商品化も目指す。考案に携わった鉄原未和さんは「ブルーベリーの食感が楽しめ、おいしさがしっかり味わえるビスケットができた。文化祭で販売した時は、お客さんからも好評だった」と話していた。
(庄原)