広島県内農業ニュース

親子2代でタマネギの苗を栽培

2013.11.12
県内農業

 福山市沼隈町常石の神原勤さん(65)と秋子さん(63)は、タマネギの苗の栽培に取り組んでいる。勤さんは、苗約3万本を1㌃の畑で親子2代にわたり約50年栽培。今年は14日からJA福山市沼隈グリーンセンターを中心に出荷を始める。同グリーンセンターから組合員に配達しているタマネギの苗の大部分を占め、たい肥をたっぷりすき込んだ畑で栽培していると大好評だ。

 神原さんの育てる苗は、9月に早生、晩生、赤タマネギの種をまいたもの。夏場には、土壌消毒などを行い、草が生えないよう土壌管理も徹底。畝はバークたい肥約0.5㌧と化成肥料約15㌔をていねいにすき込んで作る。種まき後には、畝に籾殻をまき、約1週間朝と夕方に水やり。苗が成長すると土を再び盛り、1日1回水やりをする。苗が約20㌢に成長すると収穫し、選別や調整作業をしながら50本と100本ずつに束ね、出荷する。

 勤さんは「種をまんべんなく均等に植えるために、本数管理や苗の成長管理に細心の注意を払って栽培している」と熱意を語った。

(福山沼隈)